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依頼地の近隣の図根多角点の座標値が図根多角点網図および図根多角点成果簿により明 らかになった。 今度はその図根多角点を現地で探す事となる。 国土調査の図根多角点は17条地図には単に石としか記載されていないが、現実には国土 調査実施機関によりいろいろな素材が使用されている。 単に木杭に鋲を打つただけのもの、石杭、コンクリート柱(長さ15〜40センチ、幅3〜5セン チ角程度)、プラスチック杭、コンクリート杭、金属鋲などいろいろあるようです。 しかし、木杭は設置した場所によればすぐ腐ってしまったりして年数が経つとあまり残ってい ないようです。 道路に打たれた金属鋲も舗装のやり直しで埋まってしまうもの、工事鋲、測量鋲が混在して どれが国土調査の図根多角点なのかわからなくなるもの、また、各種の図根点に共通するの は、せっかく残っていても埋没してしまっている事が多いことです。 年数がたつと地面も堅くしまってしまい、容易に掘り出すことができなくなっているので、土木 工事でもするようにショベル、つるはしを担いで現地に向かうこととなります。 現地に着いたら、まず17条のコピー(汚れる事が多いので謄写した図面は持参しない事にし ている。依頼地をあたるときだけ持参することとしている。図根点を見つけるためならこの程度 で十分)で、近隣の2,3点の境界からの距離を読み取り、それの交点となる場所を約30セン チ半径の円の部分を探す。 まず地上には顔をだしていない、この時点でみつかれば、あなたの今日の運勢は良すぎま す、帰りの交通事故に気をつけましょう。 深さ10センチ程度を掘ってみる。 あるとすればこれでほとんど顔がおがめる。しかし頑固にもまだ顔をみせないものもある。 その時は範囲を50センチ半径にひろげてみる。 まだでてこない。掘るか、範囲をひろげるか、諦めて他の図根点を探すか、現地の状況で判 断する事となる。 場所が里道や山道ならば地域の道作りにより大量の土が入れられたと思われる場合(こ はよく瓦のかけらが出て来る)はもう少し頑張っても良いだろう。 しかし後の場合はあまり結果に期待はもてない。 この辺りの地形や最近の工事について近隣の人に聞くことも重要な手掛かりだろう。 教訓 図根点さがしは宝さがしと思え さて、やっと探し出した図根点、この宝をこのまま放置しておいてよいのだろうか。 当然、近所の測量を行う時はまた、お世話になるわけだから『点の記』を作成し、今後の資 料にするのは勿論のことだが、一度掘り起こしてしまうと、動きやすいので用心のため、近隣 に準拠点なり、引照点を取って、亡失にそなえる事も大切である、その後、移動しないように細 心の注意をはらってもとの状態にもどしておくことは言うまでもないことである。
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