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山口会 渋瀬 清治
別のところで、700坪の土地を測ってもらったら1000坪になりましたから、ここでもそんな事 があるのかなぁ〜と思ってお願いするのですが。 依頼の内容はこうである。 親から譲り受けた242uの土地を整地してみると、どう見ても200坪はあるのですが、売ろ うとして不動産業者に相談したところ、いずれにしろ測量が必要だから、予め測量しておいた 方が良いだろうと言う事で、お願いする次第です。との事。 後で聞いて分かったが、先の700坪が1000坪になった土地は、競売で手に入れた土地と の事。公図地区の山林なのかな?聴くのを忘れた。 さて、依頼された土地は国土調査地区である。いかにもおかしい話である。 今晩、私も家に帰るときにちょっと見ておきます。と言うと、何時頃になりますか、出来れば急 いでお願いしたいのでお待ちしています。と言うので、9時なら大丈夫でしょう。と答えて、現地 で落ち合うことにした。 9時少し前、現地に行ってみると、軽トラが停まっている。中で居眠りをしていたようで、しばら くして慌てて下りてきた。 地籍図と比べてみても、間口が倍は広い。 歩測で調べてみても、確かに200坪くらいはある。 40分くらい、いろいろ話を聞き。最後に、今の段階では、私も何とも言いようがないので、取 り敢えず15万円で現状がどうなっているか調べる事が出来ます。どうしますか。後日返事を下 さいと言って別れている。 翌日、電話が入って依頼された。 調べてみると、依頼者が自分の土地として売ろうとしていた土地は、少なくとも三人の土地を 取り込んでいた。 おまけに、隣地のブロック塀が依頼者の土地に1.5mくらい食い込んでおり、同様に他の土 地も取り込んでいる事も分かった。 やれやれである。このブロック塀の所有者Aさんは隣地を競落で入手していた。 依頼者に調査の結果を重ね合せ図と共に報告した。 このAさん所有の隣地は競落で入手しており、ブロック塀を作る時に境界の確認が不完全だ った可能性がありますね。 そして、面積が増加した最大の原因である、お宅がずっと柿の木を植えて利用してきた土地 については、最近隣接所有者のBさんに相続が行われた上で、一部売買が行われていますか ら、お宅の時効の主張は無理でしょう。 現状では、他の隣接地主が土地を取り込まれていると文句を言ってくる前に、自分からお詫 びと昔の事情(ひょっとして、分筆・所有権移転登記未済のまま、個人間での売買を行っている かもしれない。)を尋ねに行くのが良いでしょうと言って、年末最後の仕事が終わった。
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