図根三角点が亡失したとき


 さて、公共座標を計算するために図根多角点や図根三角点からの測量についていろいろ説
明してきました。

 一番肝心な話ですが、図根三角点や基準三角点といえども公共事業により、どんどん亡失し
ている現状です。

 国土調査実施地域の三角点はこれから登記図根点でも設置するといった事業でもないかぎ
り絶対に新設されることはないといっても良いでしょう。したがって、現存している三角点を使用
して路線をくんでいれば、将来の三角点忘失に備えて図根多角点を設置しているといってもい
いし、もし、三角点がなくなってから路線を組もうとしたら当然、路線の長さは倍近くの路線にな
り、より測量条件の悪い場所同士をつながざるを得ないという事になる。

 そんな事にならないように、どんどん路線を組んでおけばよいわけですが、そこは零細企業
の悲しさで遅々として測量できません。

 しかし、すでに亡失した三角点については今更、いろいろ悔やんでも仕方がありません。
 三角点の空白地帯はどうすればよいのか、その方法を考えてみたいと思います。

 ちょうど三角点の空白となっている地帯ですので、単路線でトラバース測量を行っても、あま
り良い形とは言えず、三角点の新点を作成するか、あるいは、Y、X、A、H型または不定型の
水平網計算による交点計算を行いその部分を補充する方法を採用するのか、いずれかにな
るとおもいますが、多数の多角点を同時に平均計算をする水平網の交点計算が我々土地家
屋調査士業務には向いていると思いますので、使用例の多いと思われるY型の簡易水平網計
算の実例により、パソコンを使用した手計算的な計算例を検定を受けた計算例とともに後記に
掲載しますので、興味のある方は一度試してみられてはどうでしょうか。



第 7 章
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