ヘルマート変換について その1
2点間座標変換(またはヘルマート変換)について その1

 2点変換については、今更、説明の必要はないと思うほど広く使用されている方法です。
 官公庁が道路拡頼の用地買収のため宅地の分筆を行った、そのため用地買収に同意をし
た人は1つ奥まった自分の畑に住宅金融公庫の資金を借りて住宅の新築をしたいと考えたと
ころ、拡幅した道路からの進入路の分筆を求められるといった事例は農地の転用がらみでよく
依頼をうけます。

 しかし、現地には用地幅杭や地積測量図に記載されているコンクリート杭は無く、センター鋲
か準拠点のみがある。
 仕方がないので県の土木事務所なり市町村の担当課に行って交渉すると、「資料をあげます
ので土地家屋調査士さんの方で復元して下さい。

 出来れば、こちらの数字に合わしていただけませんか。」
 こちらも急いでいるので、「仕方ありませんな」となって資料をもらって復元する事になる。

 その資料には当然、用地丈量図と設計図面をもらってくるわけですが、資料の中にはセンタ
ー鋲と準拠点くらいしか使用出来るものが記載されていない。

 当然、測量時のトラバー点なんかは全然分からない一応現場を測りセンター鋲や準拠点を
押さえて帰ってきて事務所でパソコンに入れて計算してみる。
 比較的距離の長い2点の距離がほとんど一致すればその2点が合致したものとみなして自分
の測った任意座標を官公庁の公共座標に変換をする(2点間変換)ところが、1センチ、2セン
チ違っていることはザラである。
 時には3点以上押さえて比較してみても、どれが正しいのか全然分からない。

 当然この土地の最初の測量をした時から考えると、逆打ちの連続でセンター鋲や準拠点を
設置している訳だから、どれが一番正確なのか測量会社の方もわからない。

 全部、誤差の範囲である。
 ましてや、官公庁の担当者には皆目解らない。
 それじやあということでこちらも仕方ないので多少のズレに目をつむり全部の平均をとって当
方の任意の座標を官公庁の公共座標に変換する(ヘルマート変換)ことになる。

 一応、好むと好まぎるにかかわらず、これで座標が同一になったので買収予定点を復元し、
境界確認を受けて、依頼のあった進入路をやっと分筆することとなる。

 大変、便利な方法でいろいろと使用できるし、使い方は簡単である。

 しかし、この方法について、もう少し、知っておく必要があるのではないだろうか。

 良い、悪いは別として、この方法の性質を良く知っておけば薬と同様に使い分けることによ
り、良い結果をだすことが出来るはずである。

 その詳しい性質については別に『2点間変換(ヘルマート変換)その2』で説明したいと思うの
で、ここでは少し実用的な方法を説明したいと思う。


 2点間変換については、その2点の距離が長く、変換の対象地点がその2点をむすぶ直線に
近い位置であれば、ほぼ、正確に数値を得ることができます。

 以下の例はちょうど、この2点が三角点同士であって距離の長さといった点は文句がなく、そ
して、変換の対象が開放トラパース点の事例を単路線と比較しながら良い、悪いを皆さんに判
断して頂きたいと思います。



第 3 章
     
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