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役場の地籍図の青焼きコピーを手に依頼人が事務所にやって来て、この図面のこの土地 なのだが、ちょうどガタになった部分を宅地にすれば隣接の既存宅地の利用具合が良くなるの で、分筆してくれとの事。 良く聞いていくと、隣接地はすべて依頼人の所有である。そのためか地籍図に鉛筆で距離を 記載して面積を計算しており、しきりに、「チヨット図面に線を入れてくれたらいいんだ、どうせ 自分が使うんだから面積も適当でいいから」と言う。 「いや、あなたの測量を信用しないわけではないが、測量囲は一生残るもので我々、土地家 屋調査士が責任をもたなくてはならないし、もし、かりにあなたがその土地を売買されたり、不 幸にして亡くなったら境界紛争の元ですから」と説得し、やっと、現地をカッチリ測ることになり、 現地での立会い日を1週間後ときめて、依頼人は帰って行った。 そこで、事前に近隣の図根多角点を探したが亡失していたので、いっそのこと図根三角点か らということで結合トラパース測量を実施、道路の擁壁等に選点後、金属鋲を設置しトラパース 測量をしていたところ、依頼人が出てきて、「なぜ道路を測っているのか、依頼した土地の測量 と関係ないじゃないか。 私は、そんな測量まで頼んだ覚えはないが」と文句を言われる。 一応、測量の基準になっている地点から現地が変わっていないかどうかの確認のため測量 をしているんですよと説明。 後日、立ち会いの日、依頼人に会い、申請地を測るため、分筆予定地点に境界標識を入れ ようとすると「なんで、そんな事するの、地図に操を入れるだけなのに」、「新しく境界が出来る わけですから、その境界点を現地で明確にしなくてはならないんですよ」と説明。 現地は同類もなく分筆する事が出来た。登記完了。 後の料金清算時大体概算の料金は言ってあるのにもかかわらず、「高いなあ、20年程前に した時は10分の1程だったのに」、「お客さん物価も大体そのくらい上がってますよ。」色々説明 してやっと依頼人も納得し、料金をもらった、ヤレヤレ、疲れた。 ![]()
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