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●私製図根三角点配点図 さぁ、今日も図根三角点探しに出かけるか。 依頼があった土地は、村落地で、田んぼに囲まれた場所。しかしいつものように図根多角点 は期待出来そうに無い。今まで、業務をやった事のなかった地域だ、後日の事を考えて、少し 広い範囲の仕事が出来るよう基準点を設置してしまおう。 いつものように、図根三角点を調査する事にしよう。 まず、内業で近隣の図根三角点がどこにあるか、国土地理院発行の5万分の1の地形図 に、この町内全域の図根三角点をプロットした地図から使用出来そうな点を調べる。 「これと、これだな。」 なるべく、後で使用出来る程度の範囲で三級基準点5、6点で現地に基準点が落とせそうな 組み合わせを考えながら、図根三角点を選ぶ。調査済みで、所在がはっきりしているものもあ れば、亡失を確認しているものもある。 現実的な対応になると、まず3点程度を選び出す事になる。本来、くまなく探して、最良の組 み合わせを考えれば良いのだろうが、そこまではとても手が回らないし、大体地形図から、こ の図根三角点はとても使用出来ないといった事は解る、そこは山の中の測量でも出ない限り 使用する事は無い。 7年程前に国土調査実施機関である役場から、三日掛かりで閲覧してきた図根三角点の成 果をそのままパソコンに入力。 フイルム用紙に5万分の1で図根三角点の位置と名称をプロットして、同宿尺の国土地理院 の地形図に、同一の三等三角点を重ね併せて合体した地図を作成した。同時に成果について も一冊にまとめて整理。 この地図と成果表から図根三角点の座標値を調べ、まず点名、座標値、標高をメモする。 ●集成図・住宅地図・法17条地図写し この町では2千5百分の1の集成図があるので、大体その地域の集成図を選び出す。更に 住宅地図から、その範囲の地図をコピーして、同一の縮尺になるよう縮小拡大して、貼り付け 一枚の図面にする。 次に、どの法17条地図にその図根三角点があるか、その座標値を使って、図面番号を調べ る。 三角点の名称と図面名のアルファベットは必ず同様のアルファベットがついているので、案 外調べ易い。ここから後は、法務局でも、役場でも、どちらか調査のしやすい場所で図面を閲 覧し、コピーをもらえば良い。 これで、準備は出来た。後は現場に行くだけである。 ●さぁ、探すぞ 「さぁ、探すぞ!!」と心の中で勢いをつけなければ、なかなか調査には行く気は起こらない。 集成図、住宅地図、法17条地図の写し、ポケット用の三角スケール、そして釜、テープ、ポー ルを用意して車に乗り込む。おっと、夏であろうと長袖、安全靴くらいは用意しておかなけれ ば。 先程の図面類、全部コピーをとっておかなければ、現場に持っていくとぐちゃぐちゃになってし まう。 早速コピーをとり、事務所に原本を残しておく、これは、目指した図根三角点が見つからなか った時、後日もう一度登る事になるからである。 当然見つかっても、いろいろな事情で、今回はその図根三角点を使用しないかもしれませ ん。次回使用する時は、少し道順を忘れている頃になります。いずれにしても、残しておくと、 後が便利です。 さぁ、それじゃあ行きますか。 国土調査の完了している場所は、大体県下でも田舎の山の地域、当然山の中に図根三角 点はあります。何、平地にあるって、そりゃあ、運がいい、どんどん使って下さい。 ![]() ●見当をつける 国土地理院が作成している三角点は大体、山頂にあり、住宅地図等見なくても、地形図を見 ることで何とか山頂に登ればそこにあるのですが、国土調査の図根三角点は、そういった場所 にはありません、どちらかといえば山の中腹の中途半端な場所にあります。 したがって、この場所だと言うことは出来ません。 ただ法17条地図の写しの逆三角形のマークのある場所を探し、その場所について集成図 で、大体の場所を知ります。車で行くとしたらその大体の位置を住宅地図で、道との兼ね合い で見当を付けるという段取りになります。 地形図と住宅地図で大体の登り口まで車で見当を付けて、さあ行きましょう。 そこまで行ったら、後は集成図で大体の位置の見当を付けて、山道や水路がどのように変 化しているかを見比べながら、どんどん山の中に入って行きます。 どうも、この辺りだな、と思われる場所になったら、ここで始めて法17条地図の写しをみまし ょう。案外図根三角点は、亡失のおそれや、後の使用の事を考えて、道の中よりは民地の中 に入り込んだ場所に設置されています。 そういった場所は国土調査から20年も経過したら、誰も立ち入らない、雑草や雑木が一杯 の原野の状態になっています。 ここで、法17条地図の写しを広げ、大体この辺りにあるはずだが、と探しても、簡単に見つ かるほど、甘くはありません。測量会社等が良く立ち入っている場所では、ポールが立つてい たりして、案外簡単にみつかりますが、そうそう測量会社と言えども、全部の図根三角点に登 って観測しているとは限りません。 ●保護色 ポールが無ければ、見た目では全く解りません、そこで法17条地図の写しから大体境界と 思われる場所からの距離を読み取りテープで距離を測ってみます、当然二、三箇所同様な事 をやって大体の位置決めをしてやり、その辺りの下草を刈ってやれば大体出てきますが、折角 そこにあっても、20数年間主として君臨してきたため、苔むして、傍目には保護色となり全く解 らない場合も多々あります。根気よく探す事です。 ただ、山の中腹や広大な地形の真ん中等、境界のわかりにくい場所にある事は確かなの で、いつも境界から図根三角点までの図面の距離を読み取って探し出せるとは限りません。 図根三角点の標高や、平野部分の地形との対比等、いろいろ知恵を絞って探しましょう。図 根多角点と違って、残存率は格段に高いのです。 もし亡失等であれば、その位置に穴がぼっこり空いていたりします。その時はあっさりと諦め てください。 ●お疲れ様 枯れ木の大木が倒れていたり、下刈りした木の下となっていたりする事は、日常茶飯時で す。折角山の上の方まで登って来たのです、根気よく探してみましょう。 それでも、駄目だったら、もう一度、時期を変えてやってきましょう。きっと、その近辺にはあ るのです。 ひょっとして、全く違った場所を探していたのかも知れません。 山の地形はわかりにくいものです。もう一度、最初から図面を調査した方が早いかも、ほら、 先程、曲がった道、国土調査の図面より、大分広くなっていたような気がする。 ひょっとして林道が新しくついたんじゃないだろうか。じっくり、地図と現地を見比べながら考え ましょう。 案外、見つかるのは、自分だったら、この辺りに図根三角点をつくるんだけどなぁという風に 思えだしたら、それほど遠くない場所にあると思って間違いはありません。 ただ、この辺りでそろそろ見つかってほしいんだけどなぁという気持ちとは相違します。念の 為。 ぼちぼち日も暮れて来ました、山では暗くなるのは、平地よりも、早くなるもの、さっさと諦め て次回登る事にします。遭難したら大変。 だけど、図根三角点が見つかっても、見つからなくても、今度登る時の為に、器械を背負って も登ってこれるように、楽な道を探しながら降りる事は大事な事です。 本当にお疲れ様。
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