高岡町基準点設置 11

              ( GPS観測 )



    平成20年11月11日午前8時、調査士会館駐車場集合。

   本日の予定は3級基準点、松法3−27と松法3−28の設置である。


3級基準点、松法3−28の設置

   あらかじめ選点していた山道のコンクリート擁壁の位置にドリルで穴を開け、コア抜きをして

   75ミリの真鍮鋲を設置。


         

          ドリルで穴を開けた後      ホースでごみを吹き飛ばしてます

         

         万遍なく丸くハツリます             完成です


北の方角は

   砲金の彫刻された文字の方向を北に合わす。

   コンパスを使用する測量屋さんの一言から始まった。

   「ホームセンターで、コンパスを買ったんですけど、ロックを外しても北の方向を指さず

   しばらく針がクルクル回っているんですよ。これ大丈夫かな。」

   「測量屋さん自身が磁気を帯びているんじゃないの。」

   「北の方向出すのにはな。アナログの腕時計の単針と時計の12時の間に太陽を入れると6時の

   方向が北になるのよ。」と空飛ぶ調査士、M好さん。


   「影の方向に単針を合わせて、時計の12時との間につくる角度の半分の位置が南よ。

   影は腕時計の真ん中にボールペンか何かを立てて見れば良いのよ。」と測量屋さん。

   「そう言えば、自衛隊の隊員に教わった。」とN本さん。


   皆、ごぞごぞやっている。

   やがて、「北はこっちよ。」

   そこは、ホームセンターで購入したコンパスの指す位置であった。

   ( ここでちょっと記憶をたどって復習! 真北、座標北、磁北、はそれぞれあきらかに

     異なる方向でした。 ついでに、方位角とは? 方向角とは? 磁針方位角とは?・・?)


3級基準点、松法3−27の設置

   ここでも、あらかじめ選点していたディ・サービスセンター前の道路コンクリート擁壁にドリルで

   穴を開け、コア抜きをする。

           モルタルで直径80ミリの公共基準点と刻印した鋳鉄鋲を設置

         

          


明日の準備

   引き続き、生石小学校屋上にある2級基準点229に明日の観測の為に、全員でコンクリート

  ブロック、脚立、三脚を運び上げる。

   小学校屋上にあるために、三脚の石突で防水シートに穴を開けてはならないと、石突部分の

  三箇所用にコンクリートブロックを、そして風の強い屋上で三脚がしっかり固定できるよう足場

  固定用木枠を壁に垂直な取手につかまりながらリレー形式で運びあげる。


   翌日の観測の確認の為に、迷惑おっさんの4次元ポケットから出現した屋上観測セットである。


   ブロック、木枠、木製三脚を組み立て、固定の為に、木を渡し、ボルトで止め、更にブロックと

  三脚が固定できるようにと紐を掛けた。

   これで観測当日は受信機をセットするだけとなった。


                  生石小学校屋上の2級基準点229

                    

                      GPS受信機設置後


    続いて高岡団地屋上の街区三角点3004Aである。

    ここは、防水シートが無い場所なのでコンクリートブロックは必要ないのだが、生石小学校よ

   りも屋上に出るまでの垂直な壁の部分が長い。 


    しかも、最初の取手のある位置までは2mほどの高さがある。

    脚立を立て、間にある倉庫部分を経由して、ロープで三脚や錘になる石を引き上げる。


    だが、屋上は狭く、基準点のある場所はそのまた隅である。

    ある程度受信機を高く立てたいが、ポールを1本使用すれば壁の部分よりも上に出るのだが

   足場が悪いため風に煽られるとバランスを崩し、転倒しかねない。


    ここでも花魁三脚が活躍する。

    迷惑おっさんは特殊三脚と言っているのだが、花魁三脚の方がわかりやすい。


    三脚を立てる幅が狭く、しかも壁が迫っていることから、石突きの部分の踏み込みの部分が

   邪魔になる。

    脚を反対にして接続して、三脚の幅を少しでも広く。


    後はアンテナを設置して、当日は写真のような状況になる予定です。

           

                 GPS受信機設置後


   平成20年11月12日午前6時30分、調査士会館駐車場集合

   GPS測量による3級公共基準点測量を行なう。

GPS観測前

   今回の法14条地図の図根多角点設置の為の与点として使用している3級基準点、松法3−27

  と松法3−28を設置する為にGPS測量を行なう。

   与点は街区三角点3001A、3004A、2級基準点228、229を使用し、2セッションでの観測である。

   公共嘱託協会所有のニコン・トリンブルNJ4600LSを5台使用しての観測なのだが、この器械は

  既に生産が中止され、修理は可能だが部品の取替えが効かないとメーカーから通知のあった

  品物である。

   「壊したらいかんぜ。」

   迷惑おっさんの必要以上の注意がある。

   何故かその視線は私に向いていたような・・。

   普通にしていれば壊れる事は無い。

   過去、2回の始末書経験のお気楽おじさんには馬の耳に念仏。


   2級基準点228、229以外の観測場所では、山や建物が障害物となっており1mのポールを

  継いでアンテナを高く据えなければならない。


   アンテナを転倒させ、部品不足で使用不能になりはしないかと迷惑おっさんは心配でたまらない。


   「9時5分からの観測だけど、電源は9時を1分過ぎてから入れてよ。もし、準備が遅れて9時5分

   を過ぎても2時間の観測時間にしてあるので慌てずに電源を入れてください。」


    観測準備に各自分散。

         

                 GPS設置前の街区三角点3001A

                     

                       街区三角点3001A

              

               229から高岡団地屋上の街区三角点を見る

     

             229から3級基準点松法3−28を見る(左側農道に)


2方向から確認

   ディ・サービスセンター前の3級基準点松法3−27はスカイ・レッグを使用する。

   スカイ・レッグの脚のそれぞれの真下に鋲を打ち、ひもで固定した。

   その上に整準台を設置し、求心した。

    更に1mポールを使用しての観測になり、4m以上の高さになる。


    基準点の位置に正確にアンテナが設置出来ていなければ、GPSの衛星状態が良くても

   観測計画がどのように素晴らしくても、正確な測量とは言えない。


    90度開いた2方向からTSで確認することになった。

    まずは、基準点鋲の十字のマークの印に、TSの方向に向いて、曲尺の数字を当てる。

    ポールの直径が3.0pである為、その数字よりも1.5p右側か左側の数値を視準して、その

   ままアンテナとポールの接着面でのポールのいずれかの外側が一致しているのか確認する。


    迷惑おっさんがTSからの指示により、整準ねじを動かすことにより調整する。


    さすがの迷惑おっさんも疲れからか、頭の整理がつかず数回整準ねじを動かしても、なかな

   かぴたっと決まらない。


    ついに、「2つの整準ねじの方向と同じ方向にTSを据付直してくれる。」と指示をする。


    整準ねじの方向を見ながら90度ではなく、120度の角度でTSは据付直しされた。

    今度は、TSからの指示により、それぞれ1回整準ねじを動かし、ぴたっと固定した。

    

                アンテナ設置前の松法3−27地点

GPS観測317Aセッション

   9時5分、317Aセッションがスタートした。

   老眼おっさんの受け持ちは、生石小学校屋上の2級基準点229である。

   器械は設置してあるので、見張りをするだけ。

   基準点の横に行って階下を見なければ怖くない。

   こうなると老眼おっさん、お気楽おじさんに変身である。

   今日はポカポカ陽気。

   屋上の防水シートがふわふわして気持ちが良い。

   授業中のため小学生が入ってくる心配もない。

   風で器械が倒れる心配もない。

   これだけ条件が揃えば、大の字になっての居眠りモード全開。

   つかの間の幸せ。

   30分ほどした時、誰かが屋上に上がってきた。

  迷惑おっさんである。


   「基準点を抜きに行こう。」

   「視通出来なくて、位置をずらした場所の古い分の方じゃね。」


   「うん。」


   屋上に上がる蓋を閉め、現地へと向かう。

   229は監督する者不在のまま、10時55分観測終了した。


GPS観測317Bセッション

   チェックのために図根多角点T4208と街区多角点30C54も317Bセッションで同時に観測して

  おくことになった。

   TS2台で1mポールの据付けを行う。

   TSの観測者は急いで、もう一つの1mポールの据付けを必要とする街区三角点30C54へと向かう。

   残された老眼おっさんがT4208の受け持ちである。

   11時30分317Bセッションが開始された。

   最初はK谷さんと2人での監視ということで、世間話等で時間をつぶしていたのだが、10分ほど

  すると荻やんからK谷さんの携帯電話に「点の記の写真の不足分を今のうちに撮影するので

  手伝って。」と呼び出しがかかり、すぐに荻やん達が車でK谷さんを迎えに来る。


   GPSのお守りはやっぱり一人寂しくするものなのだ。


   天気も良い。

   開き直って道路傍のブロックに腰掛けてウトウトしていると、いつものように、挙動不審の

   老眼おっさんの様子を監視するために測量屋さんがやってくる。


   陣中見舞いの飴玉と缶コーヒーをもらい、再び一人きりのお守りが続く。

   13時30分やっと長い観測が終了した。


公共測量の検定へ

   11月12日に観測した法3−27、法3−28については公共測量であるため、測量協会の検定が

  必要になるとのことである。

   迷惑おっさん、測量屋さんの手により解析と申請書類の整理がされ測量協会の技術センター

  に申請書が提出された。


● 3級基準点網図




● 3級基準点観測図と点検計算結果




● 国土地理院から頂戴した公共測量実施計画についての助言

       


● 公共測量の手続き提出書類など詳細については、国土地理院のホームページをご覧下さい。

  国土地理院のホームページは、こちらから。


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